
★イベント終了レポート「東日本大震災復興チャリティー祭 第3回 伝統文化の森まつり」 (2014年3月9日(日)開催)
2014年03月28日
☆当ホールのボランティアライターズの方によるレポートです☆
公演や講座の雰囲気や感想を、みなさまに発信する活動をしています。
==================================================================
3月9日に東日本大震災復興チャリティー祭として開催された第3回伝統文化の森まつりでは、千葉県九十九里地域の伝統的な民族芸能が披露された。
江戸時代後期にいわし漁に恵まれたことを記念して網元が作ったという数え歌形式の大漁節(九十九里大漁節保存会)。
大神宮設立当時の伝統を250年近く経った今も忠実に守っているという神楽(鎌数伊勢大神宮神楽保存会)。
農作業をしている奥さんが寝ている獅子を起こしてしまい、旦那さんに退治してもらうという獅子舞の演目「釣り玉」(仁組獅子舞保存会)。
獅子の中のふたりがぴったりと息を合わせてでんぐりかえったりする(北之幸谷獅子連)梯子を上り下りしながら曲芸を繰り広げる梯子獅子(中台神楽保存会)。
千葉県の獅子舞は天明年間に長期にわたる冷害や害虫の異常発生が起きたことから、五穀豊穣や害虫予防を祈って舞ったのが始まりと言われている。
獅子舞の頭に愛い耳がついていたこともこの度初めて知った。それも動く耳が。演者は獅子らしい動きをするために犬を観察したとの談話どおり、獅子が手足の蚤をかむしぐさは愛らしく、軽妙なお囃子と村人のおどけた動作の繰り返しは単調だけど飽きることなく、むしろ心地よい。
かつては五穀豊穣や無病息災を祈って神に捧げた舞に、震災から3年を経た今、地域の1日も早い復興を祈るばかりである。
ボランティアライター 奥山薫
公演レポート(PDFファイル117MB)
