
★イベント終了レポート★開館20周年記念 第32回青葉能
2013年01月26日
12月16日(日)宝生流総力を結集した<時分の花>と<真の花>の華やかな舞台を展開。
後世へと継承されていく日本の伝統芸能に心洗われる時間でした。
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●12月16日(日)第32回青葉能の公演が行われました。
ロビーは沢山のお客さまであふれ、能という格式の高い伝統芸能に合わせるかの様にラフな格好でなく、男性はスーツ姿、女性は和服姿の方も多く、とても華やいだ雰囲気でした。
能に関する書籍や便せんなどを売るコーナーでは、普段あまり目にしない物も多く、楽しそうに手に取ったり、買い求めたりとにぎわっておりました。
会場に入ると、正面奥に屋根の付いた能舞台が設置され、橋掛かりとか本舞台を眺めていたら、開演前のワクワクとした心地よい緊張感が身体に伝わって来ました。
今回は青葉の森公園芸術文化ホールの20周年記念公演ということで演目も素晴らしく
・狂言<鐘の音> 野村万作
能舞台には背景がありません。
老松を描いた壁板だけですが、人間国宝野村万作さんの太郎冠者が謡いながら舞うと、鎌倉の風景や鐘の音がきこえてくるから凄いです。
・仕舞<頼政> 近藤乾之助
年輪を重ねた近藤乾之助さんらしい、格調高い見ごたえのある舞いでした。
・能<殺生石 白頭> 宝生和英
4人の囃子と8人の地謡での、重厚な謡を聞きながら、若き宗家宝生和英さんの凛とした力強い舞いに、幽玄の世界へと引き込まれて行くようでした。
終演後会場内を見まわすと、中高年のお客様が大半でした。20代、30代、40代の、若い世代の方達にも伝統芸能<能>を見に、会場に足を運んで欲しいと心から思います。
お子様のいる方の為には、ホール内に託児所を設けたら、もっと気楽に見に来られるのではないかと思います。
ボランティアライターズ 清水尚子
(公演や講座の雰囲気や感想を、みなさまに発信する活動をしています。)
●青葉能を鑑賞する機会をいただき、会場に参りましたがまずその人気に驚かされました。
十分間に合う時間に到着しましたのに駐車場が満車で,開演に遅刻してしまいました。
能はごく一部の人たちのものだとばっかり思っておりましたが、会場には和服姿の観客も目立ち、若い人たちも少なからず鑑賞していました。ほぼ満席の会場を見渡していまさらながら、日本の伝統芸能である能の奥深さに興味を覚えました。インターネットで急ごしらえの知識を得ましたが、能はなんと世界無形遺産に指定されているよし、世界に誇ることができる日本の伝統芸能であるという感を深く持ちました。歌舞伎もそうですがストーリーの中には滑稽さをともなうものが
多く、現代でも共感して笑いに誘い込まれる場面が多々ありました。狂言、仕舞、能とプログラムが進みます。それぞれについてはインターネットで学ぶことができますので割愛しますが、多くの約束事で成り立っている舞台芸術であることは初めて鑑賞する者にも容易に理解できます。
演じられる役者さんに加えて大鼓、小鼓,笛、地謡,後見など、それぞれの役割には流派があり、
長年の研鑽をつんで守られてきた芸術であることに感動いたしました。いままでどちらかというとオペラなど西洋文化に偏りがちでしたが、これからは継承されている演劇としては世界最古である日本独自の舞台芸術にも親しみたいと強く思った次第です。
ボランティアライターズ 井口陽子
(公演や講座の雰囲気や感想を、みなさまに発信する活動をしています。)
●12月16日、青葉の森公園芸術文化ホールで、仕舞、狂言、能の公演がありました。
開館20周年記念に相応しい出演者であり、内容も素晴らしかったです。
狂言の「鐘の音」は、「かねのね(金の値)」を「かねのね(鐘の音)」と勘違いしたお話で、普段の生活でもよくあることで、身近に感じながら、おもしろく舞台を見ていました。
また、主要な出演者だけではなく、地謡や楽器奏者の方々のひとつひとつの動きは、伝統の重さがひしひしと伝わってきました。
32回と回を重ねている青葉能ですが、今後も伝統文化を続けて鑑賞していきたいと思いました。
ボランティアライターズ 朴京淑
(公演や講座の雰囲気や感想を、みなさまに発信する活動をしています。)
