
★イベント終了レポート「読み聞かせ・朗読講座/朗読発表会」 (2013年10月~講座・12/1(日)発表会 開催)
2013年12月16日
☆当ホールのボランティアライターズの方によるレポートです☆
公演や講座の雰囲気や感想を、みなさまに発信する活動をしています。
10月からスタートした全6回『読み聞かせ・朗読講座』。声に出して伝える、読み聞かせ・朗読について基礎から学びました。
千葉市稲毛中学校学校図書館指導員の雨宮陽子先生、千葉市加曽利中学校学校図書館指導員の今村容子先生にご指導いただき、講座の最後には、これまでの成果を能舞台で発表するという大舞台に挑みました。
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朗読発表会に向けての講座
こんなに楽しい講座は初めてでした。「読み聞かせ・朗読講座」といって絵本、民話、小説、随筆、詩、等をいかに上手に読み聞かせるかを6回の講座で勉強しました。その中から「楽しもう!読み聞かせ」と「朗読劇」の2回をとりあげてみたいと思います。
2回の講座とも始りは発音と滑舌練習からでした。おなじみの「隣の客はよく柿食う客だ」などの早口ことばの練習でした。沢山の早口ことばを皆で言い合い、間違えたといっては大笑い。「速読まわし読み」という練習では、グループを作り読む時間を競いました。これも又遅い、速いで大笑い。初対面の方の集りで、こんな楽しい時を共有できる講座はあまりないと思います。
読み聞かせの講座では、本を持つ角度、ページをめくる指使い、目配りの方法など理論的な説明に皆さん大いに納得されていたようでした。絵本の表紙は勿論、読み終わったら裏表紙まで丁寧に見せること、「本」の全てでお話が構成されていることなど、中身を読んで終わりと思っていた私にはちょっとした衝撃でした。
朗読劇の講座では「ベロ出しチョンマ」という僅か12才で刑場の露と消えた少年の、悲しい千葉の民話を役割を決めて練習しました。皆さんよほど練習なさったのでしょう、臨場感あふれる朗読劇に私は最後は涙をこらえるのがやっとでした。
12月1日の受講生による朗読の発表会が楽しみです。
ボランティアライターズ 篠塚 緑
12/1(日)朗読講座受講生による発表会が行われました。
「声を出して伝える楽しみ。」というテーマのもと、千葉の昔話や千葉にゆかりのある小説などが「青葉能」の公演が行われる能舞台で朗読されました。
受講生は千葉市近郊の方ばかりでなく習志野市、八千代市、山武市、四街道市と遠方からの参加者も多く、保育園や病院などですでに読み聞かせをしている女性から孫の読み聞かせが上手くなりたいという男性、人とうまく話ができるようになりたいという目的で参加された方など様々でした。
発表会は、プロジェクタ-を活用し、ところどころに物語の挿絵や現在の写真や資料などが映し出され、千葉という土地柄を知るうえでも大変興味深い構成でありました。
有名な作品では、九十九里浜の「智恵子抄」や松戸の「野菊の墓」、身近な言伝えでは「千葉笑い」という千葉寺の奇習や万葉集の時代にすでに昔話として伝わっていたという市川真間の「手児奈ものがたり」など。
緊張が伝わってくる朗読から感情のこもる堂々とした発表まで、各々声色が異なることもさることながら、そのはしはしに人柄が垣間見られ、心温まる発表会でした。
師走に入り、外に出るとすっかり日が暮れていました。バス停へ向かう帰り道、友人の発表を見に来たと思われる二人連れが、しきりに感想を言いあっているのが聞こえてきました。
「彼女はまた成長したと思うわ」
ボランティアライターズ 奥山 薫
今後とも、青菜の森公園芸術文化ホールにご協力いただいております、
ボランティアライターズ公演レポートをお楽しみください。
